第1章 ツバメが運んでくれたもの

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やがて、巣作りが終わり、巣の中にお母さんツバメが入っていました。 お母さんは、それを見て、あーちゃんに言いました。 「あーちゃん、ほうら、お母さんツバメが卵を温めているのよ。 もうすぐ、かわいいヒナが生まれてくるわよ。」 お母さんの言葉を聞いた、あーちゃんは、生まれてくるヒナを見たくて、毎日、 ツバメの巣を眺めていました。 そんな、ある日ピイピイピイと、小さな声が聞こえてきました。 「お母さん、ヒナが生まれたみたいよ。ねえ見て見て、何匹生まれたかなあ。」 あーちゃんの言葉にお母さんは、 「まだ小さすぎて見えないわね。もう少し待ちましょう。」 あーちゃんは、毎日、「まだ、数えられないの。」と言いながら、ツバメの巣を ジーと見つめていました。
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