side K

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「じゃあ、今読んでいる途中のものは?」 おぉ、粘るね、杉中嬢。 「ドイツ文学です」 「……そうですか」 ……終了。 もう少し情報を引き出してもらいたかったのに、杉中さんは食べることに徹し始めた。 「そういえば小宮さん、南条さんの下、どんな感じ?」 「えべっ?」 いつの間にか、話していた古賀さんそっちのけになっていたせいか、急に彼から振られた南条さんの話題に驚く。 「南条さんの下っ!?」 小声ながらも慌てふためいた私は、なぜか南条さんに床ドンされている自分を想像し、真っ赤になる。
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