両想い

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そして、迎えた配属日。 私が人事の人に言い渡されて向かったのは...... _______________________________ _______________________ 懐かしいあの扉をゆっくりと開いた。 そこには以前、3週間もお世話になった久しぶりに会う人達の顔ぶれがあった。 その大勢の中でも、あの人の姿だけは簡単に見つけることが出来る。 私は真っ直ぐに、その人に向かって歩みを進めた。 「.....今日、販売促進課に配属になることが決まりました。 またご指導よろしくおねがいします」 自分のデスクに座っていた彼は鋭い瞳で私を見据えると、ほんの少しだけ口角を上げて立ち上がった。
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