第1章・タイムリミット

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亜衣は結子の言葉に後押しされ、会ってみることにした。 ステーキに負けた感は大きいが、結子の言葉通り断るのはいつでも出来るのだ。 それに会ってみたら意外と良い場合もある。 ステーキと共に逆写真詐欺を期待しつつ、何事も経験だと自分に言い聞かせた。 ◆ ◆ ◆ 二人だけで直接会うことが決まると、会う前に互いの連絡先を交換し合う。 亜衣はハートマリッジを通じて、波野要士の電話番号とメールアドレスを教えてもらった。 翌日の夜7時過ぎ。 亜衣の携帯電話が鳴り、ディスプレイには登録したばかりの『波野要士』が光っている。
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