21人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
とあるキャバクラにて。
「お姉ちゃん、年齢はいくつかな?」
酒臭い息を吐く客に苦笑いしながら、化粧の濃い女は答えた。
「21歳ですよ」
女の頭が破裂した。
「あらら、大変だ。…そちらのお姉さんはいくつ?」
キャバクラ嬢にしては少し純朴そうな女は平然と答えた。
「19歳。お客さん、あなたの年齢は?」
「俺はねえ、こうみえても25歳」
男性客の頭が砕け散った。
店内のあちこちに、頭のない屍が転がっている。19歳のさゆりは、別のテーブルへ行くようにマスターから指示された。
3人の客と2人のキャバクラ嬢の座っているテーブルだった。
「こんばんは、はじめまして」
「おお、可愛い子だね、名前は?」
「さゆり、と言います」
「さゆりちゃんはね、うちの店で一番若いの」
そう言った店の案内者の頭が破裂した。
「へえ、そうなんだ。ところでさゆりちゃん、君の本名教えてくれないかなあ」
「私は源氏名なんて使ってないよ。私の本名はさゆり。きれいな名前でしょ?」
さゆりの頭が破裂した。
「うわ、この店は嘘つきが多いねえ。」
客は屍を踏みつけて会計をするために店長のところへ行った。
「はい、10万円です」 店長の頭が破裂した。
「そんな大金持ってませんよ」 客の頭も爆発した。
最初のコメントを投稿しよう!