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そう言ったら、マサアキが無言で真ん中に移動して来た
「…左のパンツだ」
ケンタロウが移動する
「何かあれみてぇ…宝石をコップに隠して、グルグルさせてさぁどこ!?みたいな…」
直は相当面白かったようで、大笑いしてる
お前だお前。狙いはお前のパンツ
の、中身だ
話しながら店に到着して、適当にドリンク頼んで食事頼んで、それから周りを見渡す
普通のバーの広い感じ。薄暗くてムーディな曲が流れてて
ほとんど男ばっかだけど
寄り添ってたり、囁き合ってたりしてるけど
「直、お前こいつ等怖くねぇの?」
隣を何とか死守して、横にいる直に話し掛ける
「さっきのパンツパンツ言ってる和泉のが怖かったし」
「本当よねー」
うるっせぇっつの
「父さんのレストランに、凄い綺麗なオネェさんがいる。だから別に怖くはないよ」
「へー、そうなのー?」
「この子のお父さんなら良い男でしょうね」
イーサンの事を二人が聞いてる
つーか、そんな事初めて知った。そりゃ直にだって色んな交友関係はあるだろうよ
現に俺だってマサアキの事なんか言ってもいなかったし
でもつまらねぇ嫉妬は、無意識だから仕方ねぇ
「和泉」
「え、あ、何?」
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