prologue~中学生編~

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私、川嶋由良は今日から新しい学校に通う事になりました。 転校するのは初めてだから超緊張するけど! 頑張って友達たくさん作って行きたいな! 「おはようございまーす!」 転校先の中学校の職員室に辿り着くと、私は元気よく挨拶する。 「おはよう、川嶋。転校初日というのにかなり元気だな」 担任の先生は明るく挨拶した私を見てそう言った。 これくらいテンション上げてかないとやってられないんだってば! 中学二年の秋。 クラスではとっくにグループが出来ている。 二年から三年はそのまま持ち上がりだもんね。 ここで友達作らないと一年半ぼっちなわけで。 私は私で必死なのだ。 かなり人見知りってわけではないけど、やっぱり転校初日は誰だって怖いよっ。 「皆、席つけー!」 ホームルームの時間になると、私は先生と教室へ。 先生の後から入って来た私を見たとたん、クラス内がざわついた。 こんなに注目されたのは初めてだ。 注目されるの慣れなきゃだし、落ち着け! 落ち着くんだ、私!
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