夏休み、そして勇者(屑)召喚

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そうしてリンさんと話していると ドガーン いきなり会場の扉が吹き飛んだ。 全「全員配置につけ!マスターは避難経路を確保してくれ!」 全帝の一言でギルド員が配置につき貴族たちは我先にと避難している。 俺はというと扉が破壊される前に気付いたからリアを守るために傍にいて様子を見ていた。今避難すると貴族の人波に巻き込まれてそこに攻撃されたら一発で終わる。なので様子見兼傍観。 これぞ野次馬魂! 煙が晴れて扉の方には一人の魔族がいた。何故分かったのかというと、額に一本の角が生え、手や足が人とは思えない程にゴツくて何よりも肌?の色が黒っぽい紫色だからだ。 全「お前は何者だ!?何が目的だ?」 魔「ヒャッヒャッヒャ、人間ごときは俺の前でくたばってればいいんだよ!」 話が通じてないですね、はい。 リア「お兄ちゃん、あの人怖いよ」ギュ リアが俺の裾を握りしめて不安そうにしている。 カイ「大丈夫だ、リアは俺が守るからな。」ナデナデ 魔「そこのテメーらは王族か貴族の奴らだな。」ニヤリ 魔族が俺たちを見てにやけた。ロリコンなのかあの魔族は? 全「まずい!逃げるんだ!」 すいません、ふざけました。 魔「とりあえずテメーらは死ね!」 魔族が俺たちに突っ込んで来たが俺はリアを抱えて避ける。 魔「チッ 避けてんじゃねーよ!」 また突っ込んで来たが避ける。 魔「クソッ 大人しく死にやがれ。」 また突っ込んで来る。 カイ「あいにくまだ子供なんで。」 それを俺は避ける。そしてまた突っ込んで来るが全帝が魔族の攻撃を止めた。 全「早く逃げるんだ!君たちが居ていい場所ではない。」 カイ「では、そろそろ皆も逃げ切ったと思うので。」 全帝の実力ならあの程度の魔族なら余裕だな。 カイside out
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