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「そうだったんだ」
亜樹ちゃんが落ち込みながら言う。
「メールしてあげて。多分、時間あれば見ると思うんだ」
祥さんが微笑みながら亜樹ちゃんに言うと、亜樹ちゃんは頬を少し赤め、下を向いた。
私は少し嬉しくなった。
祥さんを肯定された気になり、こんな綺麗な人が私を使っていると自慢したくなる。
「・・・でも、おかしくないですか?」
そんな気持ちを消すように勇馬くんが話す。
「だって、昨日、日曜日で学校なかったから美由には会ってないですが、メールはしました。けど、そんなこと全く書いていませんでした」
勇馬くんは祥さんを睨むように見ている。
「それに、悩んでるようすも無かったし、誰にも相談しないなんて」
祥さんを疑っている。
でも、祥さんはそんなことわかっている。
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