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「あれ?佐野先輩顔赤くないですか?」 「えっ?だ、大丈夫」 エイルのせいで顔が赤くなっちゃって、後輩に心配されてしまった。集合場所には半数近くそろっていて、バスとほかの部員をみんなで待っていた。 「エイルさんっていうんですか」 「佐野先輩と一緒に来てませんでしたか?」 いつの間にか、エイルの周りには女子部員が群がっていて、その質問にニコニコしながら答えるエイルがその中心にいた。 「東エイルだよ。俺も、俺の両親もここの卒業生なんだ」 「そうなんですか!エイルさんモテるでしょ?」 「う~ん。どうなんだろう?俺、紡にだけモテていたいからそういうのよくわかんないんだよ」 「えっ...佐野先輩の...彼氏!?」 キャー!っていう歓声と同時に私に刺さる視線を感じてその方向をちらっと見ると、女子部員が目をキラキラさせて私を見ていて、その中心のエイルは 「ハロー♪マイハニー」 って私に投げキッスを飛ばしてきた
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