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その夜は、久しぶりに触れ合う体温に、ただそれだけで焦れていた。
「……っ、……すごいな……っ」
ゆっくりと、ゆったりと、莉々子の身体を労わり触れる新の手がじれったかった。
やっと繋がった体温が、ぬたっぬたっと莉々子の膣を擦っていた。
入り口を穏やかなリズムで抉じ開ける。
いつになく声を零す新に、莉々子はいつになく高揚した。
まるで身体中が、秘め口になったかのように、入り口が擦られる度、肌が粟立った。
ピンク色の先突が、触れられてもいないのにそそり立つ。
いつからこんな、淫らな身体になったのだろう。
それは新に触れられてから。
今まで一度も感じたことのなかった快感を、新となら何度も味わった。
ぬたっぬたっと、腰を振る新に合わせて、愛蜜が零れる。
奥を突くことのない律動に、莉々子は思わずすすり泣いた。
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