147人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「う……」
「きゃあ!」
天地拘置所の会議室内は、スクリーンを見つめていた家族らの悲鳴で騒然となった。
風間 裕子の叔母夫婦は、机に肘を付き、両手で目を覆った。
「申し込み番号5番の方は退出して下さい」
宮本が後方のドアを開けた。
風間 裕子の叔母は、3日のイベントとやらで脱落するなら未だしも、初日から賞金の獲得権を失ってしまうことになるとは思っていなかったのだろう。
無言でドアへと向かった叔母は、そのまま大人しく立ち去るのかと思いきや、宮本の腕にしがみついた。
最初のコメントを投稿しよう!