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俺が言うと、
ひかるはホッとしたように笑顔を浮かべた。
「……うん」
そして、ゆっくりと立ち上がると
「……おやすみ……」
と、優しく微笑んだ。
俺はその笑顔を見送り、
自分も寝る支度をしてベッドに横になった。
ひかるの心情を思うと複雑だが……
俺は明日という日を待ちわびていた。
明日になれば……
その一心で。
ああ、でも……もう、明日じゃなくて今日だな……
時計を見ながらそう思い直し、目を閉じる。
「待ってろ、ひかる……」
呪文のように……
……唱えながら……
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