プロローグ

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実は私と彼は付き合っている訳ではない。 かつては恋人同士だった時もあったけど、もうその関係は1年前に終わりを告げていた。 「じゃあ今度は遥香を気持ちよくしてあげるね」 ようやく第一波を堪えきった彼が、体勢を逆転し大きく足を広げさせる。 「もうこんなに濡れてんじゃん」 その言葉と共に、湿気を帯びた朱塔に彼の指先が触れた。 「ふ……ぁっ……」 女の身体は不思議だなと頭の片隅で思いながら、小刻みに動く誠也の指先に神経を集中させる。
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