第2章 恋の予感

6/36
497人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「本当のオススメはこれから?」 キョトンとしていると、 「おっ、成美ちゃん、いらっしゃい」 とカウンターの中から若い男性の声が響く。 顔を上げると、そこには、爽やかな笑みを浮かべる白衣を纏った背の高いイケメン。 「――ッ!」 私と春香は驚きのあまり言葉も出ず、思わず顔を見合わせた。 「カッコイイでしょう? アルバイトの陸くんっていうの。なんと学園大の4年生」 成美は小声でそう耳打ちしたあと、 「こんばんは、陸くん。 今日は同業者の友達と来たの」 と飛び切りの笑顔を見せた。 ちなみに学園大とは、札幌市内においてなかなかの偏差値を誇る『モテる大学』といわれてる私大だ。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!