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「鬼城が狙われていた。
大和が、ではない。
犯人は、わざと大和以外が操縦するのを狙っていたのだ。
大和ならば、避けられてしまうからだ」
鬼城から説明はあったが、悔いは消えない。
ソニアに戻ると、悔し涙が溢れてきた。
「泣くな、大和」
コクピットで、
大神に抱き込まれて、号泣していた。
毎回、誰かが亡くなると、号泣するので、
大神も慣れてはいるが、
やはり、辛そうだった。
「出雲…大和を連れて行く」
弱っているときに、どうかと思うが、
担いで運ばれ、
大神のベッドに投げ出されていた。
「…大和が、爆破されたかと、
思った。
心臓が止まったよ…」
大神が、俺に覆いかぶさりながら、
涙を落とす。
これは、
ずるい。
俺が、逃げられなくなってしまった。
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