序章

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まず、何から話そうか。 とりあえず、 俺、霜田明は大学に入学して一人暮らしを始めたところで運命的な出会いってやつを果たしたんだ。 それがアパートの隣人である道屋然さん。 ただの隣人ってだけなら運命なんて言葉は使わない。 それが俺の過去の…いや、違うか。 ”前世”の記憶に物凄く関係のある人物だったからだ。 もしも、自分に前世の記憶があったらどうする?しかもそれが小さな国のお姫様だったとしたら? しかも隣人のその人が俺の前世での想い人だったら? これがさ、あり得ないけどあり得たハナシなんだよ。 然さんとは前世のことでゴタゴタしちゃったけど、なんとか繋ぎ止める事が出来た。 正直諦めかけたけど。ほんと、諦めないでよかった。 色々あったけどなんとか丸く収まって今はやっぱりまだ、弟って感じなんだろうけど、今まで通りに戻った。 そんでもってようやく俺の恋が始まりを迎える。 やっとか、とか思わないでよな。
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