初っ端からの悲劇

5/56
1356人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
幼なじみだって男と女に変わりはないもの。そういう事があったっておかしくない。 どんな理由であれ、男女である以上一緒に住む事を嫌だと思う私は、器が小さいんだわ。 エレベーターに乗ろうとした所で、追い掛けて来た悠斗に腕を掴まれた。 「…浮気しようとしてたの?」 「嫌、違う。言い訳がましい事は言いたくないが、俺等はただの幼なじみだ」 「幼なじみでも男と女でしょ?彼女、悠斗に乗ってたじゃない。あんな所を見せられて何もないだなんて信じられない」 あまりの衝撃的過ぎる場面に未だに小さく手が震えている。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!