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桜は、パリス、シーレン、レオン、りお、桐華、忍に囲まれて、じんわりする胸に、目頭までも熱くなる。
普段は、それが当たり前で気付かなかった。
だが、自分がいかに素敵な人たちに囲まれているかをここにきて実感した。
桜は、隣に立つシーレンを見上げる。
「シーレン、ありがとう」
「えっ?」
なんのこと? と、シーレンは首を傾けた。
「あなたのパーティに参加することができて本当に良かったって、心から思ってる」
微笑んで続けた桜に、シーレンは嬉しそうに目を弓なりに細める。
「こちらこそ。桜姫に出席してもらって光栄です」
その笑顔に、桜の胸がキュンと詰まった。
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