きんぎょ鉢のきんぎょ

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生徒会(正式名称が生徒会執行部なので…)入部に際しての諸注意を右耳から左耳にてきとーに流して、今頭の中に入れた守藤 玲於奈会計への対処法を考えていた。 新入生歓迎会が終わると、中間実力考査…実力を測るための中間テストがある。 夏休み明けには体育祭の後に、期末テストがあるが… 週末に行われる教科ごとの小テストの点数も加味され… 優秀生徒は全校集会で発表され、後期から成績上位クラスに移る事も可能なんだとか。 「…レン…ねえ、蓮、ちゃんと聞いてた!?」 「え?」 翠の声に顔を上げれば、ぼーっと此方を見るバ会長と目が合った。 「夏休み明けの体育祭に向けての準備で忙しくなる前に、部屋の引っ越し…だそうだ。」 「色々あるのですが、難しい話しは抜きにして… イベントでのお願いを考慮しての特別措置です。 勿論元親衛隊のおふたり…特に天野くんに関しては、中間テストでの順位が思わしくなかった場合…この話しは無効となりますが…。」 「ええと、それって?」 不安げにサバトを見ると…何故だか大雅先輩に頭を撫でられた。
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