第五章【特訓】

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来た道を戻りそっと扉を開け中を見ると、トトはまだグッスリと眠っているようだった。 腹筋30回が余程堪えたらしい。 足音を決して中に入り、扉を閉める。 ベットを覗き込めば、トトは猫のように小さく小さく丸くなって眠っていた。 その姿に昔の自分を思い出し、少しだけ胸が痛む。 起こさないように優しく優しく髪を撫で、すべすべのおでこに口付けを落とす。 「…おやすみ」 心なしか緩んだ頬っぺを噛みたいと思ったのは、俺だけの秘密だ。
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