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来た道を戻りそっと扉を開け中を見ると、トトはまだグッスリと眠っているようだった。
腹筋30回が余程堪えたらしい。
足音を決して中に入り、扉を閉める。
ベットを覗き込めば、トトは猫のように小さく小さく丸くなって眠っていた。
その姿に昔の自分を思い出し、少しだけ胸が痛む。
起こさないように優しく優しく髪を撫で、すべすべのおでこに口付けを落とす。
「…おやすみ」
心なしか緩んだ頬っぺを噛みたいと思ったのは、俺だけの秘密だ。
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