第12章 禁断の封印

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「なんだって?」 「おまえはタチの悪い亡霊に捕らわれてるんだ」 言う前から後悔してた。 口に出してしまえば なおさら――。 「由良……」 泣くかと思った。 「それなら先生、あんたには何も見えちゃいない」 だけど 花弁のような唇は 「――今も昔もね」 かすかに綻び毒づいた。
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