第2章 作家

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  背中のいい男を見ると 抱きつきたくなる、 という女の人の話は よく聞くけど、 好きな人でもないのに 変なフェティシズム……とか 思っていた。 目の前の織部先生の背中。 なんか、 全身でもたれかかって いきたくなってしまった。 ──今日のあたしは、 少しおかしいのかも 知れない……。 きっとそうだ。 ずっとファンだった 織部先生に会えたから、 浮かれてるんだ。 再び織部先生と 向かい合って座り、 またやってきた緊張は、 最初にここに 座った時のものとは 明らかに違った。 .
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