第1章 プロローグ

1/13
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ

第1章 プロローグ

2010年3月29日 無事高校を卒業し、就職する事が出来た八重樫 弥生(やえがし やよい)は、◯◯県のとある企業の窓口として、四月より入社する事となった。 不況により、実家付近の職場は全滅。 やっとの思いで見つけた職場は、実家から、電車で2時間40分の距離で、やむなく独り暮らしを決意。 会社から自転車で30分のマンションを見つけ、そこで暮らす事にしたのだ。 明日から始まる独り暮らし。 初めての経験に、期待と夢を膨らませ、明日、実家を立つ。 〝敷金、礼金無しで、月一万二千円! しかも、築9年とかっ! なんて格安な物件なのだろう!〟 物件情報には、新社会人様の為に用意した格安物件と書かれていたため、弥生は何の疑いも無く、即決したのだった。 〝明日は引越しの荷物とか整理しなきゃ行けないし、早めに寝よう。〟 夜9時、いつもなら起きている時間ではあるのだが、明日の事を考え床に着く。 明日から待つ、新しい人生を前に、中々寝付く事が出来なかったが、夜10時には、眠る事が出来た。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!