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「おま…っ、離せっ！ 」
じたじたと暴れる古山に、理紫はぷっ…と笑う。
「こんなちっこいくせに、何、色気付いてるんですか。 バカなことばかり言うのはやめて下さい 」
「ちっこい言うなっ！ お前らと比べたら、誰だって《こびと》だわっ！ 」
振り上げられた手に、理紫がパッと手を離すと、やっと頭を取り返した古山は反動でよろめく。
「てめ…っ、いきなり離すんじゃねーよっ！ 」
「ハイハイ、すみませんね 」
理紫は、そのまま、今度は古山の腕を掴むと部屋の入り口へと連れて行き、ポイッと廊下に放り出した。
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