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「よし、戻ってきてたか」
「置いてくなんてひどいですよ!!」
なんか、潜水艦の中に案内されたんですが・・・命の恩人さんはしばらくして資料の入った大きなバッグを持ってやってきました。
「済まないな、伝えておくのを忘れていた」
バツの悪そうにしています。反省しているのでしょうか?
「さて、時間も惜しい、説明を始めるぞ」
そう言うと持ってきていたパソコンと設備の一つをコネクターで接続しました、画面が切り替わり、大型モニターに先ほど見た本のような物が映ります。
「コレの名前はグリモア、俺が元いた世界で開発された禁断のデバイスだ」
「どんな機能がある?」
聞いているのは響の所属する組織の長らしい人です。私もどんな機能があるか聞きたいです
「それを話すためにはコレの基本機能を少し説明する必要があるが、いいか?」
「あぁ、頼む」
しばらくパソコンのキーを打つ音が響き、同時に画面は目まぐるしく変化していきます
「よし、ざっとこれぐらいか」
「こんなことが・・・」
「出来るのかよ・・・」
絶句している皆を尻目に理解していなさそうな子がいます、響です。
「響、理解してる?」
「ううん、全然」
「そんなバカの為に俺が懇切丁寧に説明してやろう、簡単に言えば超能力を無理やり引き出すんだ。元は融合症例であった君と似ている方法でな」
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