451人が本棚に入れています
本棚に追加
/136ページ
彼女は今更、そんなことには興味なさそうに見えた。
まあ、後は要がなんとかするか、と思いながら、外を眺める。
「しかし、衛さんは大事にされてますね」
そう呟くと、え? と兼平が訊き返す。
「弁護士の加藤さんも、衛さんのために、私に戻ってこいとか言うんですよ。
まあ……単にあの人がキレると、めんどくさいからですかね」
ははは、と兼平は笑っている。
……どっちなんだろうな、彼的には。
「ところで、奥さんは朝、ゴミを捨てたくないんですか?
なんででしょう。
時間がないから?」
「いや、この間までは普通にやってくれてたんですけどね」
と兼平は首を傾げている。
最初のコメントを投稿しよう!