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久しぶりに聞く新潟弁も耳に心地いいよく、カウンター越しの会話は盛り上がった。 「再会のお祝いだ。どれにする?」 先輩はカウンター後ろにずらっと並ぶ一升瓶を指差した。 越の寒梅、八海山、久保田万寿に〆張鶴……。 どれも耳にしたことある新潟銘酒だったが、日本酒はまだ飲んだことがなくどれがいいのか分からない。 「まさか日本酒飲まねーのか?新潟県人なのにあり得ねー。日本人なのに米食わないのと同じたぞ。そうだな……初心者にはこれだ」 昔と変わらない少し強引な先輩に差し出されたお猪口に口をつける。 意外な飲みやすさと美味しさに顔をあげると、どや顔の先輩は満足げな顔でハハッと笑った。
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