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*海翔side*
芽依と一緒に一晩過ごした俺は、昨夜まで熱があったとは思えないほどの快調な朝を迎えていた。
入院中の小型犬の診察中、
「お前、俺と一緒で、今日は調子良さそうだなぁ?どれ?ちょっとごめんな。
このままだったら来週にでも退院だぞ。良かったぁ?家に帰れるぞ。
おう…嬉しいか、暴れるなっていうのはムリか。こんな狭いとこじゃストレス溜まるもんなぁ…」
自分で言ったストレスって言葉に、ん…?って思ったけど、
熱が出たのって、もしかして欲求不満だったのか?
そういえば、
芽依に出逢ってからはやってなかったような気がする。
昨夜も、発散できなかったし。
それに、今まで、そんなに長い間しなかったことって無かったよな。
大抵、リカに相談があるとか言って呼び出されて、そのまま相手させられてたし。
にしても、そんなに溜まってたのか……?
そのお陰で、芽依と近づくことができたんだからいいけど。
怪我の功名ならぬ熱の功名だな。
芽依とは、身体の相性も全然問題は無さそうだったし。
寧ろ、良過ぎるぐらいだった。
ずっと俺だけのものにしたいぐらいだ。
今すぐにっていうのは無理だって解ってはいるけれど…。
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