*3*

14/27
1646人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
*海翔side* 芽依と一緒に一晩過ごした俺は、昨夜まで熱があったとは思えないほどの快調な朝を迎えていた。 入院中の小型犬の診察中、 「お前、俺と一緒で、今日は調子良さそうだなぁ?どれ?ちょっとごめんな。 このままだったら来週にでも退院だぞ。良かったぁ?家に帰れるぞ。 おう…嬉しいか、暴れるなっていうのはムリか。こんな狭いとこじゃストレス溜まるもんなぁ…」 自分で言ったストレスって言葉に、ん…?って思ったけど、 熱が出たのって、もしかして欲求不満だったのか? そういえば、 芽依に出逢ってからはやってなかったような気がする。 昨夜も、発散できなかったし。 それに、今まで、そんなに長い間しなかったことって無かったよな。 大抵、リカに相談があるとか言って呼び出されて、そのまま相手させられてたし。 にしても、そんなに溜まってたのか……? そのお陰で、芽依と近づくことができたんだからいいけど。 怪我の功名ならぬ熱の功名だな。 芽依とは、身体の相性も全然問題は無さそうだったし。 寧ろ、良過ぎるぐらいだった。 ずっと俺だけのものにしたいぐらいだ。 今すぐにっていうのは無理だって解ってはいるけれど…。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!