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いっつも無表情で、 本当に表情だけだと何を考えているのかなんてよく解らない海翔さん。 そんなクールな海翔さんが… そんな風に照れたりする姿が本当に貴重で。 しかも、 あんまり"好き"だとか、 "可愛い"なんて言葉を言ったりしない海翔さん。 まぁ、今まではお互いの気持ちなんて解らなかったからなのかもしれないけど……。 でも、海翔さんのことだもん。 "好き"だとか、"可愛い"なんて、滅多に言ってくれそうにない。 ううん、絶対言わないような気がする!! なのに…不意打ちで言うなんて反則だよ! 「ホントに!? そんなこと、思ったりしてくれるの?」 相変わらず気まずそうに視線を逸らしたまんまの海翔さん。 あわよくばもう一度言ってもらいたくて、 ぐいぐい詰め寄る私に対して、 「ん、あぁ」 口では、いつものように素っ気なく返してくる海翔さん。 でも、顔がさっきよりも赤くなった気がする。 それが凄く貴重で、 何よりそんなことを思ってくれたことが嬉しくて……。 「ホントに?」 また、聞いてしまう私。 「もう、いいだろ? それより、腹減った。なんか作ってくれるんだろ?」 とうとう本格的に不機嫌になってしまった海翔さんが話題を変えてきたから、 ちょっと可哀想になってきて、 それ以上の追求はやめておくことにした。
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