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そこには、
「危ないんで、ちょっと下がって下さいっ!」
そう言って忙しなく動き回っている数名の救急隊員の姿と…
事故に遭ったのか、
横断歩道の端に横たわる女性らしき姿が視界に飛び込んできた。
少し距離もあり、
よく見ることができなくて、
人垣を掻き分けて近づいてみると、
グッタリと横たわっている芽依の姿がそこにあった。
なぁ、芽依、これって、なんかの冗談なんだよな?
俺、悪い夢を見てるんだよな?
俺は、
気づけば、
救急隊員の制止する声を無視して、
芽依に駆け寄ってその場で膝から崩れこんでいた。
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