CASE.2 B子さん(仮名)

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 そして、それから大分月日が経ったある夕方。食器棚を開けると、件(くだん)の醤油さしを目にしました。 「あ、忘れてた。使ってなかったけど、中身大丈夫かな?」  今更感丸出しながらも心配になり、醤油さしを手にしました。  そう。B子さんは買うまでには散々悩むくせに、手に入れてしまうと興味を失ってしまうタイプの女性だったのです。  しかし、B子さんはそんな事などお構いなしに小皿を取り出すと、そこに醤油さしを傾けます。 「あれ?」  醤油が出てきません。いえ、正確には出てはくるけど、出方がおかしかったのです。 「まさか固まって詰まってる、とか?」  そんな訳はないだろうと、B子さんは醤油さしの蓋を開け、引っくり返しました。すると……
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