CASE.2 B子さん(仮名)

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 ビシャ!  ……コロンッ。  小皿にぶちまけられた醤油と共に現れたのは、得体の知れない塊。  瞬間、虫っぽいと脳が認識。  その相容れぬ異様な光景に、B子さんは思わず声にならない悲鳴を上げました。  B子さんは虫が怖かった訳ではないのです。  ただ、どうやってこの物体が醤油さしの中に入ったのか、に恐怖しました。  醤油さしの小さな注ぎ口から侵入して、中で育ったのでしょうか?  それとも、初めの醤油自体に混入していたのでしょうか?  真実は誰にもわかりません。しかし、一つだけ言えるのは……  それ以来、B子さんは中身が見えない醤油さしを使えなくなってしまったという事だけです。
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