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放課後の校庭から、部活をしている人達の声が教室に入ってくる。 わたしはそれがうらやましくて、しばらく教室の窓際から校庭を眺めた。 母親が、運動は日焼けするから、と私が運動部に入ることを嫌がった。 高校受験のため、進学塾に入るか家庭教師にするか、どちらがいいかといわれたけれど、私はどちらもしっくりと来なくて、返事を先送りにしていた。 吹奏楽部にでも入ろうかと悩んでいるうちに、二年になってしまい、今更遅れて入部するのもな、と思っているうちに帰宅部になってしまった。 初夏の校庭に、砂ぼこりがかすかに舞う。 あたたかな風が窓際から流れ込んできて、その場からなかなか離れられずにいた。
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