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いつものように、疎外感を感じながら校庭の端を歩いていると、クラスメイトが私を呼ぶ声がした。 彼女は、サッカー部のマネージャーで、笑いをこらえるようにして、私のほうに走ってきた。 「どうしたの?」 「薫、ちょっと、ちょっと来て」 「どこに?」 「ほら、薫、部室の中、見てみたい、って言ってたでしょ?」 「言ってたけど・・・」 でも、それはただのぞきたいというよりも、部活がしたい、って意味で・・・と言いかけて、わたしは口を閉じた。 私の手をつかむと、彼女は笑いをこらえるように、頬を膨らませて部室の前まで私を誘導した。 「はい、どうぞ」 青い塗料の塗られたその扉の前に私は立たされた。
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