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これから先もずっと、友達。
例え好きになってもーーーまぁないけど、友達なんだ。
決めたの、私。君と恋はしないって。
なんて、ベタなこと言いたくないけど、そういう感じ。
好きな人が、私にはいるから。
だから君とは、恋をしない。
「月……綺麗だな」
「……うん」
「……俺じゃなくて向こうの月な」
「うん」
「……なぁ、中井さん」
「……うん?」
空に三日月が、プカプカ浮かんでいる。
月君は、綺麗な瞳をくれて。
黒髪がすごく、似合ってて。
私は、そんな彼とは友達なんです。
プロローグ【頭の数】
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