気づいたら異世界へ

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親友と一緒に帰っていた新学期初日 俺は車に轢かれ、あの世に逝ったらしい らしい、と言うのは、ゲームキャラが目の前にいて、俺に転生しろと言ってのけたからだ まぁ、こんなとこにいても仕方ないから了承したわけなんだが とりあえず、検索をかけて魔武器と使い魔を召喚したところで、俺はホールドアップをさせられたというわけだ まぁ、こんな森の中で怪しい男がいたら、警戒するよな しかも、イケメンにしてもらいつつ、青髪紫目だからなぁ なんて、逃避してみたりする 「手を頭の後ろに組んだまま動くなよ?」 女の声が聞こえるが、まぁ、手荒な真似はしたくない だって、指名手配にでもなったらメンドクセェし 「そのまま答えろ、何故この場所にいる?何が目的だ?」 頭に何か押し当てられる とりあえず硬いから、銃の類だろう 俺は質問に答えた 「神から落とされた、別に目的はない」 だって、目的も何も、今落とされたばっかだし 「そうか、まぁそうだよな」 なんか、納得されたんだけど 「手を組んだまま、ゆっくり此方を向け、ゆっくりだぞ?」 言われるまま、ゆっくり振り向くと・・・十三機関みたいなフードを被った奴がいた 「よぉ、随分とイケメンになったじゃねーの、ナツキ」 俺の名前を呼んだ、ということは、生前の関係者、な訳なんだけど 「誰? 女の声ってことは・・・ばあちゃん? それとも、近所のおばちゃん? あ、もしかして小さい頃に死んだ、金魚のサフラン?」 しかも、持ってたのはただの鉄パイプっていう 「ネーミングセンスの欠片も感じねーなー俺だ、俺」 そう言い、そいつはフードを外す 「・・・誰?」 強いて言えば、某女子しか乗れないメカの最強称号持ちを小さくした感じか 「あ?分かんねーか?カヅキだ」 「カヅキ?」 俺が知ってるカヅキは、文学少女っていうか、深窓の令嬢っぽいのに喧嘩がバカ強い、見た目のギャップ感に惹かれる、そんな女だった ・・・中学卒業前に、死んじまったけど 嫌な記憶が、蘇りかけて・・・俺は胸元を握りしめる
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