10人が本棚に入れています
本棚に追加
/223ページ
私
が検査を
受けている間、
円香はメールで愛里に、
私の回復を伝えました。『ママ♪さっきの
メール無しね♪美咲叔母さん♪意識取り戻し
たよ♪叔母さん♪大丈夫だから急がなくて
平気だよ♪(⌒‐⌒)ь』円香は
メールを終えると、
スマフォを
しま
い、
「今日ゎパパがヒーローだ♪」
と、
促し兄の
首に抱き付きました。
私は長い眠りから覚めましたが、
右脚の感覚が無く、やはり、脳神経に何か
異常が有るという検査結果を伝えられてしま
いました。其の原因を明らかとする為、もう
暫くの入院が必要との事でした。然し兄は、
「美咲が眼を覚ましたんだ♪
其れが何よりだし♪
感謝しないとな♪」(笑)
「ごめんね......
兄さんに負担ばかりかけて......」(涙)
「俺の事はいいから.....♪
美咲は脚を治す事考えろ♪」(笑)
「ありがとう♪
私、やっぱり兄さんが大好きよ♪」(涙)
「俺も同じだ♪」(笑)
昏
睡状態の中で、
兄の声や初めて円香が私を
見舞ってくれた事、此の病室での会話は
全て聞こえて居ました。兄や円香と交わした
心の会話も覚えています。右脚の感覚は失い
ましたが、私は今、晴れやかな気分です。
夫の死後、様々な障害・弊害は
有りました。
然し、
其の全てを
此れからの
糧とし、
右
脚の麻痺と
いうハンデと向き合い、
娘・毬枝と生きて行こうと思います。
此処を出て、私達は兄の家で暮らす事となり
ますが、障害者というハンデに甘える事無く、
兄夫婦・娘の円香と、家族の絆を深めて
行く決意です。兄に甘えてしまう
でしょうが......(笑)
最初のコメントを投稿しよう!