あの鉄塔まで

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彼が消えた。 この町から彼が消えたのだ。 彼は僕の友人の一人だった。僕は勝手に親友だと思っていたけれど、彼にとっては何でもないものの一つだったのかもしれない。その辺に転がっている石ころのように。
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