第1章

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階下に引っ越してきた彼女。 あの日から急激に距離が縮まった私たちは、お互いのことを るり、ナナ。 と名前で呼び合う仲になった。 休日、お互い時間が合う時は、ゆっくり寝てから2人でラフな格好にスッピンで近所を散歩した。 DVDを借りて一緒に観たり、銭湯に行ったりした。 近所のスーパーに買い物に行って、どっちかの家でご飯を作って一緒に食べた。 ホットプレートでお好み焼きを焼いて、昼から飲んだりした。 二人で家にいても、ずっと話すわけではなく、本を読んだり、月曜日に会社で必要なプレゼン資料を修正したり、各々が違うことをやりながら、時間を共有した。 古くからの友人みたいに、気取らず飾らず、ありのままの姿でいられる相手。 お互い、女子特有のベタベタするタイプが苦手で、さっぱりとした関係を好む。 女子独特の群れで行動したり、メールしても返信くれない。とか細かいことを気にしたことがなかった。 ナナも同じタイプ。 ナナと一緒にいると妙に心が落ち着いた。
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