第18章《澤木》

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第18章《澤木》

アパートから出てくる、柚葉を見て自然と 笑みがこぼれる。 柚葉の雰囲気に合うベージュのワンピースと ゆるく巻いた髪の毛は、彼女の内からでる 魅力を引き立たせてる。 おっとりした性格なんだろう、慌てだすと 危険を察知できなくなるらしい ぶつけたデコに赤いと言えば 頬を手でおい、『そこか!?』と突っ込み、 いじめたくなったけど、あまりの可愛さに 平静を装うだけていっぱいになった。 抱きしめたときに、俺の手のなかで シャツを握りしめる柚葉 あのとき、花火に喜んで俺の手を握りしめた柚葉 すでに、あのとき・・・ 『俺は柚葉におちていたんだ』
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