Last*眠り姫のひみつごと。-2-2-2

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明日奈さんは、恐る恐るあたしを見て、腰を曲げた。 「ごめんなさい……」 それを聞いて、「いいよ」なんて、すぐ許すことは出来ない。 すぐに治るだけの怪我で済んだから良かったものの、……あのまま目を覚まさなかったらどうしようかと思った。 怖かった。 もう、笑顔が戻らないのかと思ってしまった。 「二度としないで。あたしには言わなくていい。真幸くんに謝って」 「はい……」 明日奈さんは、鼻をすすりながら、今度は真幸くんに向かって頭を下げた。 「ごめんなさい、真幸……」 真幸くんは、その謝罪には答えず、 「明日奈、俺はお前のこと、好きにはなんないよ」 「っ……!」 それを言われ、明日奈さんは一度ビクッと反応して、それから頭を上げない。 「こういうことするなら、迷惑だから」 真幸くんの声でそんな言葉を聞くと、あたしまで胸が痛くなる。 真幸くんまで、苦しい顔してる。
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