668人が本棚に入れています
本棚に追加
/512ページ
「これでアタシとお前らとの間に
探偵と依頼主って関係性は無い。
つまり、これを渡すアタシの義務も無い」
「ふざけないでください。乙黒さん」
「興味あるんだよねー。
なんかお前らから禍々しい匂いがぷんぷんするよ」
「……はい?」
「アタシの脳みそが冴え渡るんだよ。
ヤバイ匂いに反応して、
血流が燃え上がるような感覚。
……資料を渡すのは交換条件だ」
「……変態かよ」
陽太も思いはしたが、
霧島はそう声に出して呟いた。
興奮しているのか、
乙黒は一段と声色高く投げかけてきた。
「何故、この生徒の情報が欲しいのかを話しな」
最初のコメントを投稿しよう!