巨人の春。

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 「…巨乳好きとか、熟女好きとかよく聞くけど、巨人好きってゆージャンルってあるんだ…」  今まで告白というものを、した事もなければ、された事もないわけで。  そんな私の口から出てきたのは、本当にしょうもない感想だった。  「ねぇよ。聞いた事ねーよ。で、どっち? 俺の彼女になるの? ならないの?」  若干呆れ気味の香川くんが返事を急かす。  …そんなの、聞かなくても分かるでしょうが。  「…彼女に、なってもいいですか?」  私だって、好きに決まってるじゃないか。  「是非とも」  香川くんは照れくさそうに笑うと、あの日の様に私の右手を握った。
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