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【 七月七日 】
朱とも蒼とも翠とも …
募る想いに願いを込めて
七月七日の戌の刻
夜空に流れる光の川に
あなたを浮かべて
綴づる言の葉
サラサと揺らぐ笹へと掛ける
「 逢いたいな…」
私の右手が筆からスマホへ …
いつかの何処かの二人と重ねて
遠距離愁-ウレ-う『恋物語』…
… と
《 トュルルルル… トュルルルル…♪ 》
「 … え? 」
《 … スッ !! 》
〈 あ… もしもし? 〉
今宵今晩、この一時を …
ずっと、こうして
繋がってると
もっと、こうして
繋がってくと …
逢えない時間が逢えない分だけ
ちゃんと『想い』を育てているよ
あなたの声が心に落ちる
《 トクン 》
「 … はい♪ 」
揺れる短冊
月灯-ツキヒ-を浴びて
七月七日の
恋を詠む …
~ fin ~
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