第1章

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また、駄目だった… ピラッとめくった本の投稿雑誌には、 一ページも載ってない… 「三浦さん……」 ふっくらとしたお腹を揺らして、 児玉さんは私を心配そうに見つめてくる… 私三浦 深雪…は小説家である。 青色と緑のチェックのハンカチで 汗を拭う児玉さんにいつもより様子が違うことに気付いた… 「三浦さん…実は…奥さんの出張で引っ越すことになったんだ…」 えっ……? 「……だから、三浦さんに新しい編集者さんがつくことになりました…」 はっ……?
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