歌う燕

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『Let's sing a song Wipe your tears and people Let's sing along』 (歌を歌おう涙をふいてそして人々よ一緒に歌おう) 「隊長!!」 「いやぁ待たせたなwww連絡受けたんが電車の中やってん。状況は??」 「まずまずです」 咲はニヤッと笑うと 「ほな、やりますか!!」 と歌を続ける。 ファンタジーは目視できる範囲内にいる人の副作用の軽減。 『僕らにはこんなことしか出来ないけど君に歌ってほしいんだ』 アップテンポの曲に合わせ、咲は歌う。 隊長ながら今回は前にでなくてもどうにかなりそうだ。 そしてどんちゃらは仲間の歌により消えてしまった。 「隊長のその曲は内容の通りですね。」 ふふっと笑う君影はそう呟く。 「君ちゃん、俺やってなもうちょっと早う着いてればきっともう少し戦闘でき…!!」 「きっと隊長はそうじゃなくても今回は手出ししなかったと思いますよ」 にこっと笑う君影に 「……勝てへんなぁ…」 と返す。 「それより咲さん、明日のお弁当は何がいいですか??帰りに買い物して帰りますんで。」 「んー、この前入っとったあの卵と豚肉の。あれ美味かった。」 「じゃあ明日はピカタにしますね。明日は二限目からでしたっけ??また行く前に店に寄ってくださいね。」 「おう。」 まだ左手の痺れが続いていたが、それを隠すように苦笑した。 ********* 燕の日常。きっとこんな感じ。隊長が1時間かけて大学行ってるので、間に合わない時は大体君影さんに頼ってる。 ついでに弁当を毎日作ってくれるという素敵設定がついた!! 常々申し訳ねぇ。
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