第11章・浮気の真実

2/40
55人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
帰宅した私は、すぐに理穂へ電話をかけた。 本当はアパートへ行って問い詰めたかったけれど。 時間的に翔君がいる可能性を考慮して、踏み止まったのだ。 電話がつながり、私は低い声を出す。 「理穂さん。いま少しだけ話せる?」 「はい。翔がいるので少しだけなら」 電話の用件にピンときたのか、理穂の声は緊張していた。 私はなるべく感情をこめずに告げる。 「今日、興信所へ行って来たわ」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!