第18章・罠
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陽生君の出国日が、とうとう翌日にまで迫った。 明日の空港には、会社の人や家族も見送りに来るだろう。 二人だけで会えるとしたら今日しかない。 私は朝から落ち着かない気持ちで過ごしていた。 どうしても陽生君に会いたい! 5分だけでもいいから、顔を見たい。声を聞きたい。 理穂を説得して協力を求めるのは諦めていた。 今はそんな時間の余裕もないのだ。
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